「「きゃーっ!!!」」 思いに耽っていたら、聞こえた耳を貫くような黄色い歓声。 ――何事? 「なんだろ?なにかあったのかな?」 「さぁー?また女子達が、カッコイいヤツ見て騒いでんじゃねぇの」 奈々の言葉に、つまんねぇーなーと弥が唇を尖らせた。 ……あらら。バカだなぁ、弥は。 弥も騒がれてる1人なんだよ? 自分が女子に人気だってことに、これっぽっちも気づいてないんだから。