「晴真」 「ん?」 「今日は、たくさん愛してほしいな」 晴真を見ていたら幸せな気持ちが溢れて、そんなことを口走っていた。 言ったあとで、あたしは真っ赤な顔を隠すために下を向いた。 ――こんなの、自分から誘ってるようなものじゃん……。 すると突然、晴真の唇があたしの耳に触れた。 「……ひゃっ!」 「その誘い、乗るよ」 「え……っ!?」 ニヤリと笑う晴真に、あたしの背中がヒヤリとした。