「あたしのほうこそ、晴真の奥さんにしてくれてありがとう……」 なんだかんだで全部、あの日の晴真のおかげだね。 「千亜樹、可愛い」 「はる……っんっ!」 ちょっと強引に唇が重ねられ、あたしの言葉は閉じこめられた。 「……っは、はる、ま……」 「愛してる」 「ん……あたしも……っ」 甘いキスと言葉に意識が飛びそうになったとき、晴真があたしの指に指を絡めた。