「「おめでとー」」 そこから先は夢のようで。 重い扉の向こうには、みんなの笑顔と祝福があった。 奈々も弥も来てくれて。 お母さんもお父さんも泣いていて、晴真のお母さんとお父さんには優しい笑顔を向けてもらった。 歩いた先にはあたしを見つめる晴真がいて、手のひらをあたしに差し出している。 それだけで涙が流れた。 あたし本当に、この人と結婚するんだね……。