ふぅ、と安堵のため息をもらす。 晴真先輩はたまにおかしなところがあるんだ。 なんか天然っていうか、無自覚っていうか。 まぁ、なんとか納得したみたい。 よかった、これで無事に……。 「千亜樹」 「――え?」 顔を上げると、頬を優しく撫でられた。 「は、晴真先……」 「晴真」 「え?」 「結婚しても先輩って呼ぶつもり?」 それも、そっか。 いつまでも晴真先輩とは呼べないよね。