チラッと晴真先輩を見る。 今まで見たことのない、きっちりと着こなされたスーツ。 制服でさえ緩く着崩していた晴真先輩が、ネクタイもしっかりしめている。 その姿は、みとれちゃうほどかっこいい。 あれから季節は移り変わり、すっかり寒い冬になった。 今日はクリスマス。 あたし達が付き合って、約半年が過ぎた。 「だってこれから、あたしの両親に会いに行くんでしょ?」