「死なせない。これからずっと、嫌でも隣にいてもらうから」 「……は、晴真先輩……」 「みんなへの報告も済んだし、教室まで送るよ」 「え?」 ハッとして周りを見ると、たくさんの人。 ……見られてた。今のみんなに見られてた! サーッと血の気が引くのがわかる。 晴真先輩の告白に、すっかり忘れてた。 っていうか周りが見えてなかった。 一瞬、突き落とされた記憶がよぎる。