「うーん。俺的には直球に言ったつもりだったんだけどな」 「えっと、」 「結婚しよう。今度こそ本当に」 あたしの次の言葉も待たずに、晴真先輩はそう言った。 結婚――? 「なん、で」 「俺は最初からそのつもりだったよ」 真っ直ぐな瞳が、あたしを見つめる。 あぁ、どうしよう。 見つめられると、何も考えられなくなる。 あれ、あたし今何て言われたんだっけ……。