あたしの行動にびっくりした様子の晴真先輩だったけど、すぐに優しく頭を撫でてくれて。 晴真先輩の手のひらが温かくて、優しくて、涙があふれた。 「千亜樹ちゃん、どうし……」 「好き」 顔を上げると、少しびっくりした様子の晴真先輩があたしを見ていた。 「好き。あたし、晴真先輩が好きです……っ」 「……千亜樹ちゃん」 今の気持ちをひとつ残らず伝えようと、大きく息をした。