一度だけ、立川先輩に愛されたい。 独り占めさせてほしい。 あたしだけの、綺麗なままの立川先輩でいてほしい。 立川先輩に身体を預けたのは、そんな甘い考えからだった。 『保健室、行こうか』 そんなあたしを、優しく受け入れてくれた立川先輩。 この日のことは憧れの先輩との儚い思い出。 すぐに忘れるべき、記憶。 それで終わるはずだったのに。 ――まさかこんなことになるなんて。