涙でぼやけた晴真先輩の笑顔を目に焼き付けて、保健室を出た。 これで、あたしと晴真先輩の関係はなくなった。 もうきっと、話すこともないんだ。 もう晴真先輩の優しさも愛も、あたしのモノじゃなくなったんだ。 あたしはもう、晴真先輩の特別じゃなくなったんだね――……。 「さよなら、立川先輩」 この胸の痛みが消えるまで、どれくらいの時間がかかるのかな。