「う、ん」 「だから――……」 ゆっくりと、手が離れた。 「終わりにしよう」 「え……?」 「最初から間違ってたんだ。こんな関係を続けるべきじゃないよ、千亜樹ちゃんのためにも」 何を言ってるのか、わからなかった。 それって、別れるってこと? あたしはもう、晴真先輩の隣にはいられないの? 「さよなら、千亜樹ちゃん。今までありがとう」