「っていうかどうしたの、その頬」 「……別に」 俺の頬を触る指を払う。 昨日、俺と千亜樹ちゃんの関係を玉木弥達に話したら、見事に殴られた。 でもその痛みより、傷ついた千亜樹ちゃんの顔を見たときのほうが何十倍も痛かった。 「それに、なんだか元気もないし」 「……なんでもないよ」 千亜樹ちゃんを傷つけたのは、俺だ。 そんな俺に、落ち込む資格なんてない。