「でもあたし、どこも悪くないのに。なんで……」 「だってお腹にいるんでしょ、俺の子ども」 「――は?」 「大切にしてよ、自分の身体」 立川先輩の言葉に、呆然としながらも、すべてが繋がった。 だから上村先生あんなこと……。 我に返って、あたしはかけられたカーディガンを握りしめた。 妊娠?あたしが立川先輩の子どもを?