だから、何も聞かずにベッドを貸したのよ。 上村先生の言葉が、耳から抜けていく。 あたし、なにかを忘れてる? あの日、なにがあったの……? 「……そう、ですか」 「ええ、そうよ」 上村先生に聞いても結局、なにもわからないまま。 本当に晴真先輩には、謎が多すぎる。 「それより身体は本当に大丈夫?教室には戻れそう?」 「……はい。あの」