「それ、聞いてどうするの?」 「あの日の記憶がないんです。だから、ただ知りたくて」 どうして晴真先輩があたしを運んでくれたのか。 あの日あたし達に、なにがあったのか。 あたしは何も覚えてないから。 「……あの日あたしは、ずっとここにいたわ」 「はい」 「そしたら、立川晴真が入ってきたの。あなたを抱えて」 「……え……」 「それ以外はわからない。だけど、すごく血相変えた顔してたから」