――1人になりたかった。 だって保健室ということは、上村先生に会わなきゃいけないから。 どんな顔して会えばいいかなんて、わからないよ。 「千亜樹!」 階段を降りていたら、聞こえた足音と声。 すぐにわかるよ、この声は――。 「……弥」 「保健室行くんだって?大丈夫か?」 走ってきたみたいなのに、息ひとつ切れずにあたしを見てる。