晴真先輩の言葉を、信じたはずじゃない。 愛されてるんだって、気づいたのに。 晴真先輩の言葉も行動も、全部ウソなの? 「……はる、ま先輩……」 最初から謎と不安しかなかった、あたし達の関係。 気づかないフリをしていたけど、あたしはなにも知らないんだ。 学校以外の晴真先輩のこと。ううん、違う。 学校でだって、あたしはなにも知らない。 まるで晴真先輩が、あたしに教えるのを拒んでいるかのよう。