「立川先輩が原因じゃねぇの」 上履きをはきながら、弥が言った。 「えっ……?」 「女の逆恨み。それ以外考えてられねぇ」 「さ、逆恨み……」 晴真先輩とあたしが付き合ってることは、もうみんな知ってる。 だから、逆恨み? あたしが付き合ってることが気に入らない人からの? 「お前、やっぱり立川先輩と別れたほうがいいんじゃねぇの?」 顔をあげると、つらそうな表情の弥と目が合った。