――大原 千亜樹、ただいま史上最悪なピンチを向かえています。 「……なにこれ」 靴箱の中を見て、1人しかめっ面。 クイッと上履きを持ち上げると重みで傾き、中身が音をたてて落ちた。 キラキラ金色に輝く、 「画びょう?」 「うわっ!」 耳元で聞こえた声にびっくりすると、登校してきたらしい弥が立っていた。