なんて言えばいいか迷っていたあたしを見て、加川先輩が微笑んだ。 「心配いらないよ。あたし達は、幼なじみ以外のなにものでもないからね」 「えっと……」 「こんな説明でごめんね、わかってもらえたかな」 「――あ、はい」 加川先輩、あたしが気にしてること気づいてたんだ。 だからわざわざ……。 「わかります。あたしにも幼なじみがいますから」 大切だけど、近い存在だけど。 それ以上にはなることがない、かけがえのない存在が。