「大原さんっ」 廊下を歩いていたあたしを呼ぶ声。 「――はい?」 振り向くと目の前には、見覚えのある人物が立っていた。 「……加川、先輩?」 「大原さん、ちょっといいですか?」 「あ、はい」 にっこりと笑う顔は、まるで天使みたいで。 あたしは気負けしそうになった。