嘘つき*シュガー





そんなの、当たり前だよ。
あたしは晴真先輩しか見えてないの。



「はーい。しないよ」



「うん、じゃあね」



「来てくれてありがとう」



「――ん」




ポンポンと頭を撫でてから、晴真先輩は帰っていった。



……晴真先輩。




一緒にいればいるほど、どんどん好きになって。



隣に晴真先輩がいない毎日が、考えられなくなる。



こんなに甘やかされたんだもん。



きっとあたしはもう、晴真先輩から離れられないと思う。




大好きだよ――。