「次のクォーターが始まる前に倒れて……」 「――そっか」 「晴真先輩、体調悪かっ……」 いい終わる前に、視界が暗くなった。 晴真先輩の温もりが、あたしを優しく包み込んでくれている。 「は、るま先輩?」 「――ごめん」 何より先に聞こえたのは、弱々しい謝罪の言葉。 なんで?どうして謝るの? あたしが聞きたいのは、そんな言葉じゃないのに。