「あっ、晴真先輩!?目が覚めたの!?」 「…………」 慌てて、ベッドで眠っている晴真先輩を見る。 起きる様子はないけど、なんだか苦しそうな表情。 「上村先生、晴真先輩が……」 「きっともう大丈夫だから。あとは大原さんに任せるわ」 「えっ、でも」 「先生用事を思い出したからあとはお願いね」 「ちょっ……」 待ってください! そう言う前に保健室の扉が閉まって、上村先生は出て行ってしまった。