立川先輩が、あたしの名前を口にする。 名前を呼ばれて、安心してる自分がいた。 忘れられてる可能性だってあったのに、って今思った。 それくらい、今のあたしには余裕がなくて。 ちょっとでも力を抜いてしまえば、泣いてしまいそうだった。 「……どうしたの?寝てなくて大丈夫?」 「え……?」 その言葉に、ハッとした。