「晴真お疲れっ。さすがだな」 ゲーム間の休憩になり、ベンチに腰掛ける俺に元輝が話しかけてきた。 「あぁ、でもギリギリだな」 勝ってるっていっても、2点差しかついていないから。 「そりゃあ、むこうは現役だからな」 「次はもっととばすか」 「えー?十分とばしてんだろー」 水を飲みながら、元輝がケラケラと笑う。 まぁ、確かにそれもそうだな。 こんな勝負1つで、なに焦ってるんだか。