「じゃあ楽しみだね、この勝負」 「えぇ。負けないように、がんばってくださいね」 じゃあ、と玉木弥は自分のコートに戻っていった。 ……言ってくれるね。 俺が、どれほど千亜樹ちゃんを思っているかも知らないで。 「アイツ、何だって?」 俺と玉木弥を見ていたのか、ウキウキ気味の元輝が俺に近づいてきた。 「……かなり本気らしい」 「ふーん?でもまぁ、勝てるでしょ。俺もいるし♪」