「勝ったら、ご褒美ほしいな」 「えっ……!?」 「じゃあ、行ってくる」 「ちょっ、晴真先輩!?」 真っ赤になるあたしに手を振りながら、爽やかな笑顔でコートに向かう晴真先輩。 赤くなった耳元をおさえる。 ご、ご褒美ってなに!? 「きゃっ、千亜樹愛されてるねっ」 奈々の声は耳から耳にすり抜けていく。 これから試合を見るっていうのに。 そんなドキドキするようなこと、言わないでよ……。