嘘つき*シュガー




「きゃー晴真くーん」



グラウンドに出ると、すぐに女の子達に囲まれた。



隣には、笑顔の元輝。



もちろん俺も笑顔なんだけど……。




「なぁ晴真」




肩を叩かれて元輝を見ると、眉をひそめて俺を見ていた。




「ん、なに?」



「なんか顔色悪くねぇ?」



「え?」



元輝の言葉に顔を触る。



俺、めったに体調悪くなるようなことはないんだけど。