チラリと弥を見ると、見たこともないような真剣な顔。 それは、晴真先輩との勝負に備えてなのかな? な、なんだかあたしがドキドキしてきた。 「千亜樹」 「うわ……っ!!」 意識していた人物がいきなり目の前に現れて、あたしは驚きの声をあげた。 「は?なに驚いてんの?」 「え、わ、弥!なんでもないけど!?」 あぁもう、あたしのバカ。 ポカポカと頭をたたく。