1人で抱えるには、大きすぎることなんだ。 それに、まだ思ってる。 赤ちゃんがいるから、晴真先輩が あたしの傍にいてくれてるんじゃないかって。 「……うん。そのことなんだけど」 「――うん」 「もう少し、待ってくれないかな」 「え?」 待つって、何を? 晴真先輩を見上げると、頭を撫でられた。 「大丈夫。何も心配いらないから」 「……うん」