「大丈夫?身体……」 「晴真先輩の、バカ」 「ん?」 「あんまり、ドキドキさせないで……」 あたし、もう保たないから――。 「……なに可愛いこと言ってるの」 「えっ?……きゃあ!」 ギュウっと包み込まれて、温かさが伝わる。 「本当に、可愛いね千亜樹ちゃん」 「か、可愛いくなんかないよ!」 っていうか、そんなにサラッと甘い言葉を言わないでほしいよ。 すぐに本気にしてしまうから。