そんなあたしに、ニヤリと笑う晴真先輩。 笑顔が、悪魔みたいなんですけど……。 「そ。俺以外の男に抱きしめられた、お仕置きだよ」 「え゛っ……なんでそれを……」 見られてたはずないのに! 焦りまくりで見ると、余裕たっぷりの晴真先輩が口を開いた。 「香りが、違ったから」 「えっ、香り?」 クンクンと自分のにおいを嗅いでみるけど。 ……わからない。