身体は大丈夫って、どういう? まったく事情が飲み込めないんだけど……。 「あら、混乱してるのかしら?まぁ無理もないわね。あんなことがあったんだもんね」 やれやれ、と先生が微笑んだ。 ……“あんなこと”? あたしは首を傾げた。 謎はますます深まるばかり。 「でもきっともう大丈夫だと思うから、教室に戻ってもいいわよ。一応、今は放課後ね。あ、でもひとつだけ」 そう言うと、先生があたしにカーデガンをかけてくれた。