「はぁ、ツイてない」 なんで飲み物忘れるかな。 ミネラルウォーターのペットボトル片手に屋上に戻る、途中。 「晴真」 聞き慣れた声に呼び止められた。 目の前から、何か言いたそうに歩いてくる女。 「……なに、雅」 話ならあとにしてくれないかな。 早く行きたいんだけど。 そう言う前に、雅が口を開いた。