「……はぁ、はぁ……」 急いで駆け上がったせいで、息が苦しい。 あたしは屋上に続く階段に、力なく座り込んだ。 なんとなく、だけど。 あの人は、晴真先輩に一番近い存在の人だ。 あたしや、ほかの人よりも。 別に、そんな存在いて当たり前。 あたしと付き合い始めたのは昨日のことなんだから。 だけど――……。