ただ一緒にいるだけで、自分が特別なんじゃないかって思わされる。 甘やかされて、晴真先輩の隣にいることが心地よくて。 お腹を触る、手が震える。 こんなことがなかったら、きっと関わることもなかったあたし達なんだから。 望んじゃいけないの。 じゃあもし、お腹の子どもがいなくなったら? あたしの傍から、晴真先輩はいなくなるの? ……そんなの、怖くて考えたくないよ――。