ナナメ45゜、キミとkiss。~夜も昼も放課後も~【短編.完】

「乃々華、顔赤いけど大丈夫?寒い?」

「……っ」


え、キスじゃなかったの?

……嘘っ!恥ずかしい!


「ちょ、マジで赤いって!」


統真くんが紛らわしい事するから!


……とは言えず。


「だ、大丈夫。取り敢えず離れて……」


……統真くんの馬鹿。


顔から湯気が出そうな私は統真くんの胸元を軽く押し、一歩後ろへ下がる。


すると。


「ごめん、嫌だった?」


頭上から寂しげな声が落ちてきて。


聞いた事のないその声色に慌てて顔を上げると、視線の先にはしょんぼりと肩を落とした統真くんの姿があった。


「い、嫌じゃないよ!うれし――」


思わずそう応えてしまい、慌てて自分の口元を両手で押さえる。