ナナメ45゜、キミとkiss。~夜も昼も放課後も~【短編.完】

「統真くん、離してー!」

「……もう、見ない?」

「っていうかなんで見ちゃ駄目なの?」


そう聞くと、何故か手を離してくれた統真くん。

大きな手がなくなって、一番初めに視界に飛び込んできたのは統真くんの照れた顔だった。


何で右腕で顔を隠しているんだろう?


「統真くん?」

「……っ、だから、下からジッと見るのやめて」

「えっ!?」

「……我慢、出来なくなるから」


が、我慢?


「統真くん、我慢って……?」


凄く気になって、下から覗き込むようにして問い掛けた。


「……っ、それは……」


統真くんは一呼吸置いて、照れくさそうに続ける。


“キス、したくなるから”