ナナメ45゜、キミとkiss。~夜も昼も放課後も~【短編.完】

「乃々華、聞いて」

「……うん」


私の両腕を掴んでいた統真くんの手が離れ、代わりに私の両頬を包み込む。

ち、近い……


さっきよりも近くなった統真くんとの距離。

いつもは下から見上げているけれど、今は数センチ前に統真くんがいる。

……嬉しい。けど、恥ずかしい。


「乃々華。絶対連絡する」

「……っ」

「だから、待ってて」

「………」

「お願い」

「統真く……」


なんで統真くんの方がそんな不安そうな顔してるの?


「次逢った時、乃々華に話したい事があるんだ」


話したい、こと?


「大事な話」

「大事な、話……?」


――それって今じゃ駄目なの?


そう聞いたら統真くんは、


「ごめん、今はまだ言えないんだ」


そう言って昨日みたいに私の額に自分の額をコツンとぶつけた。