色々なことを考えていたら、あっという間に夕方になってしまった。


家に……帰りたくないな……。

あんなに毎日家に帰るのが楽しみだったのに。


日が沈んだ。

今頃志木は狼になっているだろう。




ふと、下に落とした目線の先に靴が映った。

誰!!?

まさか怪しい人……?


恐る恐る顔をあげると、志木の顔があった。


あれ……どうして人間……?



「……ごめん。」


え…………


あの志木が謝った……?



「……お前に嫌われたら……俺は……」



志……木…………?