志木side



コンコン


ノックの音が聞こえ、黄色い声と共に女子が入ってきた。

「お邪魔しまーす!」


「おお!いらっしゃい!!」


霧島と他の男子も結構喜んで女子を迎え入れる。
今18:00。

夕食の時間が早かったからいいけど、そろそろまずい。


「俺、ちょっと先生にわかんないとこ聞いてくるわ。」

我ながらそんなこと全然したくない。

「えぇー!!」



女子がうるさく騒ぐ。



あー、うぜぇ……。



申し訳ない顔をして部屋を出る。


一人でいるときはできるだけ狼でいよう。


トイレを見つけ、個室に入る。

もう日は暮れていたので、力を抜くと、狼になった。



いざとなったら走って森に逃げよう。