唇を離し、私もソファーに腰を下ろす。 「……熱、あるよ。」 「………………。」 私の冷え性の手で志木の首を冷やす。 「……冷たい……。」 「気持ちいいでしょ。」 すると、志木も冷たい手を私の頬に置いた。 「やめてよ!寒いじゃん!」 振り払ったが、すかさず首の後ろに手を回され、志木に抱き寄せられた。 「……残り香……。」 「ハ?」 「……シャンプーの……。」 その瞬間、志木は私に強くキスをした。 「……ちょっ、志木!!」 慌てて志木を引き剥がし、十分な距離をとる。 「……もう、無理。」