「手、つなぐ?」 志木が手を差し出した。 大きくうなずき、手を繋いだ。 こういうの、つき合ってる、って感じ。 しばらく歩くと、ある空き地に着いた。 「何……?ここ。」 「あそこの塀を歩いていけば、家に着くんだ。」 「へぇ……。」 こんなところ通ってたのか……。 「……じゃあ、また明日。」 「……え……?あ、そっか……。」 潔く志木の手を離した。