「ただいまー…」 「おかえりー」 もちろん返事をしたのは小野寺くん。 同居を始めてから、さすがに玄関から小野寺くんが入るのはまずい、ということで、小野寺くんは裏の台所の勝手口から半ば泥棒みたいに入ってもらうことにした。 ただでさえそんなに裕福じゃないのに、無一文の小野寺くんと同居し始めてから、家計はかなりキツい。 それに加えて…… 「おーい、くーれはー!ちょっとこっち来いよー!」 こいつの人使いの荒さ!!