「そう!昨日はテレビで『帰ってきたドラ●もん』がやってたからな。

もし目が腫れてることに気づいたやつがいたら、それでごまかす!」


「それ、すごい恥ずかしくない……?」


「全然。」



志木はかなりズレてる。




「じゃあ、行ってきまーす!」



「うん……。」



いつもより少し高めのテンションで、勝手口から出ていった。



私もそろそろ準備しないと……。


食器を片付けていると、勝手口から志木が入ってきた。


「どうしたの?」



「忘れ物。」



そう言うと、志木は私の頬にキスをした。



「……な!!なにしてんの!!?」


「行ってきますのちゅー♪」


「…………!!」



志木は去り際にウインクをして出ていった。