志木の声で目を覚ました。
別に私を起こしていたのではなく、ただの歌声。
あ、そういえば……霧島くんの肩に…………
慌てて体を起こすと、霧島くんが私を見た。
「あの……ごめん……。重かったでしょ……。」
やってしまった……。
携帯を見ると、15:00。
1時間くらいもたれ掛かってたのか!!
「全然重くなかったよ!」
そんなわけないし!
「ほんとごめん……。あの……ジュース買ってくるから。何欲しい?」
「あ、じゃあ、これ、林間学校の時のお返しにして?」
「いや、あれは本当に……」
「俺もあの時の藤間とおんなじ気持ちだよ。多分。」
なんて答えればいいのか分からず、あたふたする。
「ハハハ……藤間は素直だな……。」
え?何が?
「眠気覚めたんだからなんか歌えば?」
「うん……。」
素直………………。
ちょっと嬉しかった……。



