「なんで!?」 急に聞こえてきた声の方へ目を向ける。 まぁ―アイツしかいねぇけど。 口を押さえて俺を呆然と見ている。 「ずいぶんと遅いご到着だな。腹が減りすぎて拾い食いでもしてたのか?」 いつものように自分の口から毒が出る。 実際はこんなこと一度も思ったことない。