―― 「ここが…斎藤の家?」 「そう、最近まで住んでたであろう家って言った方がいいかも」 「…何というか、ボロいな」 「とりあえず203だ」 ギシギシ 階段をあがるたんび、鉄の階段は軋んだ。 結構前に作られたアパートなのかもしれない。 ピーンポン 無機質なインターホンが家の中に響く。